Nagareyama Issuesデータをもとに描きだした課題
移動・交通

免許を返した日から、通院が遠くなる

市内を150mメッシュで区切ると、45.6%のマスが最寄りのバス停まで500m以上ある。75歳以上は15年で2.1倍になった。

1だれの、どの場面か

78歳・北部在住・昨年、運転免許を返納した

月2回の通院と週2回の買い物は、これまで自分の車だった。返納してからは家族の予定に合わせるか、タクシーを使うしかない。バス停までは坂を含めて徒歩12分ある。

いつ
平日の午前、通院の日
どこで
北部の自宅から、東部・中部の医療機関まで
何に困るか
バス停が遠く、本数も30分に1本。乗り継ぎを含めると片道1時間を超え、帰りの便を気にしながら診察を受けることになる
今はどうしているか
家族に送迎を頼むか、片道タクシー。頼めない日は通院そのものを先延ばしにする

2困っている場面

いま車を手放した。通院も買い物も、これからはバスに頼るぶつかる壁バス停まで徒歩12分。着いても次は30分後。帰りの便は日中3本こうしたいどこが手薄かを数字で示し、デマンド交通や増便の優先順位を決めたい

3ユーザーストーリー

  • だれとして免許を返納した高齢者として 何がしたい自宅から目的地まで、何時に出れば何時に着いて何時に帰れるかを一目で知りたい なぜなら帰りの便を気にせずに診察を受けられる
  • だれとして交通政策の担当者・議員として 何がしたいバスが手薄な地区と、そこに住む高齢者の数を重ねて見たい なぜなら限られた予算で、どの地区から手を打つべきかを説明できる

4根拠

オープンデータ使えるデータセット

  • 流山ぐりーんバス GTFSデータ
    c_03 道路・交通
    181停留所・平日338便。停留所座標と時刻表を含む標準形式
  • 令和7年度高齢者人口・世帯数
    c_10 高齢者・介護
    平成24年度から令和7年度まで14年分。年齢別・世帯数
  • 日常生活圏域
    c_10 高齢者・介護
    148行。字名を地域包括ケアの圏域に対応づけている
  • 公共施設所在地(全ての施設)
    c_18 その他の情報
    216施設。緯度経度つき

議会会議録から読み取れる論点

  • 鉄道・TX・バス 2018〜2026
    ぐりーんバスを中心とする市内公共交通について、運転手不足・減便・民間路線の廃止見通しへの対応が繰り返し議題になっている
  • 高齢者・介護 2020〜
    免許返納者向けの行政ポイント(ながぽんカード)や移動支援が、保険給付の外側にある生活支援として扱われている

市民の声まちづくり達成度アンケート 自由記述

  • 公共交通機関の中で、グリーンバスの充実を期待します。現在は30分に1回ですが、高齢化が進む中で、15分に1回を実現頂きますよう検討願います。
    2020年・北部・江戸川台駅
  • 市バス等の交通機関が充実していない。車社会すぎる!坂道が多く、高齢者には、住みにくい。
    2020年・南部・南流山駅

5オープンデータ活用のかたち

使うデータ
流山ぐりーんバス GTFSデータ令和7年度高齢者人口・世帯数日常生活圏域公共施設所在地(全ての施設)
つくるもの
地図ダッシュボード(Web・スマホ対応)
届く人
住民が経路を調べるのにも使えるが、主な読み手は交通政策の担当課・議員・地域包括支援センター
  • GTFSから「出発本数 × 距離減衰」でアクセススコアを150mメッシュで算出し、面として表示する
  • スコアの低いメッシュに高齢者人口・介護事業所・医療機関を重ねる
  • 時間帯を動かすと面が変わる(朝は使えるが日中は空白、が見える)
  • 地区を選ぶと「この地区に住む人の平均的な通院所要時間」を出す

6どう測るか

  • バス停500m圏外に住む75歳以上の推計人数(施策前後で比較)
  • 主要医療機関までの公共交通所要時間の中央値(地区別)
  • デマンド交通・増便を導入した地区のスコア改善幅

7実現度と、足りないデータ

データ充足度4/5
実装難易度3/5

足りないデータ(公開要望のたたき台)

  • 町丁字別の年齢別人口(市のオープンデータは年齢別が全市集計のみ、町丁字別は男女別のみ)
  • 停留所別の乗降人数
  • 民間バス路線(東武バスなど)のGTFS